2013年07月20日
最善を尽くすヒント
『 どうすれば、最善を尽くすことができるのだろうか?
そのヒントになるのは、アメリカの医療においてこうした「最善」が
大きな成功を収めた事例である、100K Livesキャンペーンの中に
存在しているのかもしれない。
10万人の命と名付けられたこのキャンペーンは、2004年から
2006年にかけてアメリカ全体の入院死亡率を5%低下させ、
年間12万人も死亡を減らした。
そのために行ったことはごくシンプルなものである。心停止/呼吸停止
のリスクのある患者に緊急対応チームの派遣、急性心筋梗塞に対する
エビデンスに基づいた治療の徹底、投薬内容確認の徹底、手洗いの
徹底による院内感染の防止といった「やるべきだとわかりきった目標」
を全米の病院で徹底するようにしただけだ。 』
統計学が最強の学問である
西内啓 著 ダイアモンド社